以前、ブログでも少し取り上げた「InstaVR」のハンズオンセミナーに行ってきました。
InstaVRはVRコンテンツ制作のオーサリングツールです。今回、「はじめての★InstaVR -誰でも簡単♪みんなが感動するVRアプリを作ろう! -Vol2」と題した初心者向けのハンズオンセミナーが虎ノ門のThe Gallery Tooでありました。
私はInstaVRの初心者ではないと勝手に思っていますが、今まで操作体系など誰かに教わったということがなかったので、参加してみました。
参加された多くの方は「はじめて」だったと思うのですが、制作したいVRコンテンツのイメージが結構高そうでした。InstaVRの操作方法以外にイメージに近くなるVRコンテンツを制作するために知っておいた方が良いポイントを書いておきたいと思います。
(1)なぜ、VRなのか?を理解しておく


ハンズオン前にInstaVR小島さんから「VRマーケットや展望について」と題したお話がありました。今回のハンズオンでも、ほとんどの方が趣味レベルではなく、自社またはお客さま向けにマーケティングでVRコンテンツを展開したい方達だと思います。「なぜ、VR?」ということを多少でも理解をしておく必要は感じました。経験上でも「VRコンテンツ化する意味」をうまく伝えることができなくて、企画そのものが頓挫する場合が非常に多いです。VRマーケティング上、重要なポイントになったりすると思います。
(2)360度静止画・動画の仕組みを知っておく


ハンズオンで操作を行いながら、参加される方々の質問を聞いていたりして感じたことなのですが、実際にTHETAやGear360などの360度対応のカメラなどを使って撮影されたことがない方の方が多そうでした。
360度の動画や静止画は一般的にはエクイレクタンギュラー形式と呼ばれる形で運用する場合が多いのですが、この辺りを理解しているとハンズオンの内容も理解しやすいですし、InstaVRでのコンテンツ制作が簡単な故に、最終的には360度静止画や動画の撮影方法、色の調整や編集方法の方が学習しなくてはならない内容になったりします。
(3)InstaVR以外のアプリケーションを触れるとアイデア幅が広がる
ハンズオンの途中でInstaVRエバンジェリストの平山さんから「Adobe Photoshopを使ってこんな風に作れると」というお話があったのですが、Photoshopを使ったことがある方はごくわずかのような気がしました。個人的には「なるほど」と思った部分なのですが、InstaVRの機能だけを使うと画一的なコンテンツになりがちで、イメージしているコンテンツに近づかない場合があります。
静止画においては「撮影後の三脚消し」や「色調の調整」などはPhotoshopで行うことがほとんどなので、Adobe Photoshopやホットスポットやリンクアイコンを作成するためにIllustrator、動画を扱うようであればPremiereなどを使えた方がVRコンテンツのアイデア幅がグンと広がるはずです。
デザイナーの方はAdobe製品群をほぼ利用されていると思いますので、こういった要素を考えるとグラフィックデザイナーさんなどがチャレンジすると面白いアイデアが出てきそうです。
以上3つを挙げましたが、これからVRコンテンツを企画する、制作するという方は知っておく、学習した方が、よりイメージに近いVRコンテンツを制作できるようになると思います。
2年位前はVRコンテンツを「開発する」といった印象なのですが、比較するとVRコンテンツを制作するハードルはかなり低くなっていています。コスト的な部分もかなり下がっているな〜という印象です。
ハンズオンの中で「YouTubeに書き出せる機能はありますか?」と質問されている方がいらっしゃいました。確かにInstaVRからmp4などで書き出しできれば、YouTubeやFacebookなどへの配信もできて、1ソースからの配信プラットフォーム幅が広がりそうです。こういった機能があれば欲しいな〜と思いました。
InstaVRに興味ある方は無料アカウントを取得して、どういったツールなのか確認してはいかがでしょうか。(機能制限版になりますが無料で使うことができます)
Posted by Swing運営チーム