「ノベルティ」としてのVRビューアと効果イメージ


オリジナルデザインでのSwingを制作されるお客さまは「ノベルティ」アイテムとしてのご依頼がほとんどです。お客さまがノベルティアイテムとしてオリジナルSwingを制作される場合、紙製品なので「自社商品ロゴなどを入れて印刷できる」という特性もありますが、その他にVRプロモーションによる効果をどんな形でイメージされているのかを書きたいと思います。

 

まず始めに、ノベルティアイテムと販促アイテムを混同される場合が多くあります。言葉だけだと似ているかもしれませんが、「販促アイテム」と「ノベルティアイテム」は定義としては違うものになりますので違いを少し説明します。

 

販促アイテムは、販売促進ののため活用するアイテムになります。訴求したい商品などの認知度向上や消費者の購入を促す効果を期待して配布されるものです。身近なものとしては街で配布しているティッシュやイベント会場で配布されているボールペンなど、通称「バラマキ」と呼ばれるアイテムになります。

見込みのある消費者かどうかは別として不特定多数の方に配布するものです。不特定多数の方に対して、「忘れずに覚えていてね」程度の認知度向上のために使用しますので、ユーザーとの接触時間は短く、購買行動などの効果としてはあまり期待できるものではありません。

 

販促アイテムに対してノベルティアイテムは、企業が訴求する商品の宣伝を目的として配布する記念品のことを言います。販促アイテムに対してノベルティは販売行動に移りやすい方をターゲットに限定した形で、一定の層に喜ばれるようなアイテムを配布するものになります。基本的にノベルティは通常販売されていないアイテムで限定された数を配布します。

例えば「来場された先着○○名の方に」とか「○○○○円以上お買い上げの方に」などある条件を満たした方に配布するものがノベルティアイテムです。

 

SwingなどのVRビューアはどちらかというと後者になります。これは単純に販促アイテムとして利用するには費用がかかるということもありますが、販促アイテムよりも訴求する商品に対してVRコンテンツ及びVRビューアを購買行動に移りやすい方をターゲットに配布している事例の方が多いです。

いずれにせよ、プロモーションの場合、販促もノベルティも「商品を買ってもらう」などゴールまで行動してもらう確率を上げるための手段であり、目的ではありません。お客さまの多くはVRビューアを配布し、配布後の施策を合わせて行うことによって購買行動に移る確率が上がる効果を期待しています。

 

イベント開催時の集客アイテムとして利用することはもちろんなのですが、オリジナルSwingを制作されるお客さまがお話をされる、VRビューアを使った場合に期待されている効果イメージをいくつか挙げたいと思います。次のような効果を複合的に考えられているお客さまが多いです。

 

 

 

【長期的な利用】

当たり前なのですが視聴デバイスをできるだけ多くの方に手渡し、長期的にコンテンツを視聴して頂く環境づくりを構築するためにVRビューアを配布します。これにより、継続的にVRコンテンツを配信されるお客さまは、ユーザーに継続的にコンテンツを視聴してもらう確率を上げる効果を期待しています。

これは主にマンションや戸建て住宅など不動産系のVRコンテンツを継続的に配信される方が多くお話される内容です。(高い買い物なので「失敗できない」、「なるべく多くの事例をみたい」などユーザーの心理と合致するようです。)

 

【物理的な「モノ」による視聴体験】

VRコンテンツを視聴する場合、スマートフォンを傾けて視聴してもらうことよりも物理的なVRビューアが加わった方が視聴する確率が高くなると考えられているお客さまは多いです。また、VRコンテンツだけを制作するよりもVRビューア配布といったイベントを作ることによって、VRコンテンツ自体を視聴してもらえる確率は非常に上がります。VRビューアそのものにPRしたい内容が印刷されていますので、配布後に自社コンテンツ以外のVR体験をする場合でも、自社のPRしたい内容が露出し続けることもメリットとして考えられているようです。

 

【ユーザー同士のリアルなコミュニケーション】

VRビューアを配布することによって、受け取ったユーザーの方が友人などに視聴を促す口コミ効果も期待しています。友人など複数の方で視聴することにより、リアルなコミュニケーションを促し、Webなどのつながりではない、「知らなかった」新規顧客の獲得も期待できそうです。

 

【目新しい視聴スタイルとSNSへの投稿】

VRビューアとスマートフォンという視聴スタイルが目新しく、視聴スタイル自体をFacebook、TwitterやInstaglamへの投稿を促し、二次的な広告効果を期待するお客さまも少なくありません。VRビューア自体に企業ロゴなどが印刷されているため、VR視聴体験にSNSへの投稿をプラスすることによって、お客様は、VR体験での訴求する内容の「深さ」を、SNSに投稿してもらうことによって「広さ」の効果を考えています。

 

 

 

他にもVRビューアを選択される理由はお客様によってさまざまですが、VRビューアを配布することによって得られる効果はVRコンテンツ単体よりもいろいろな効果が期待しているようです。

 

このような効果を想定した場合、すぐに「壊れてしまう」、「捨てられてしまう」といったVRビューアではユーザーとの接触時間が短くなるため、効果があまり期待できません。Swingはこのような効果が発揮できるようなバランスのとれた設計をしています。VRビューアを配布するプロモーション設計をする場合、基本は「面白い(役立つ)VRコンテンツを制作する」ということにはなりますが、それ以外に複合的に期待できる効果を考えながらプロモーション設計をされた方が効果は期待できるかと思います。

 

 

Posted by Swing運営チーム