参考になりそうなYouTube360度動画


360度動画は簡単に撮影できる環境になったとはいえ、アイデアをカタチにするのはとても難しい作業です。360度動画は、360度すべてを撮影することの利点もあれば、360度あるが故に難しくさせる部分もあります。

 

今回は360度動画を制作してみたいと思っている方向けに、Swing運営チームがYouTubeにアップロードされている参考になりそうな360度動画をいくつかピックアップしました。

 

今回ご紹介する360度動画はすべて海外にて配信された動画で比較的視聴数が多いものをピックアップしています。参考にしたいポイントも挙げながらご紹介していきたいと思います。

【360 Degrees! BVB vs. FCB -  Der Klassiker From an Extraordinary Angle】

ドイツのブンデスリーガ公式チャンネルで配信されている、香川真司選手が所属するボルシア・ドルトムント VS バイエルン・ミュンヘンの360度動画です。

 

この動画は選手がスタジアム入りするところから試合終了後の観客のいないスタジアムまでを見ることができます。

 

カットが入るごとにロゴマークが表示され、場面転換がされることを視聴者に理解できるようにしています。また、試合中はピッチ外や観客席からの撮影が多いですが、ドローンや屋根に設置されたカメラなど普段見ることができない視点からの映像は参考にしたいポイントです。

 


【ION Dance 360 Video (Rooftop Version)】

インドネシアのポカリスエットプロモーション360度動画です。ポカリスエットは日本でも「ダンス」をプロモーションに取り入れていますが、インドネシアでも同じようなプロモーションを360度動画で実施しています。

 

360度見渡せる特性を生かして、視聴者に見てもらいたい視点への誘導や効果的にテロップなどのアニメーション表示を入れ、飽きさせない工夫をしています。冒頭の手をカメラにかざしてカットが切り替わるアイデアなどは参考にしたいです。

 

360度動画は、「Futsal Version」と「Office Version」と全部で3種類の360度動画があります。どの動画も360度動画ならではの工夫が施されており、視点誘導の方法などは参考になります。


【360 Video: A look inside an IBM Research Microelectronics lab】

こちらはアメリカIBMのマイクロエレクトロニクス研究所を紹介する360度動画です。クリーンルーム内での研究の様子を360度動画にしています。

 

日本でもよくある「工場見学」風の360度動画ですが、映像の動きが少ない中、ナレーションやテロップ表示のアニメーションを使い、視聴者に見せたい場所を効果的に伝えています。

 

テロップ表示は「人物に合わせて動く」など動きのある表示をして、視聴者を誘導させる工夫は参考にしたいポイントです。


【M&M'S 360 Video Tour of Spokescandies Apartments】

M&M'Sチョコレートは、75周年記念イベントの一環でM&M'S仕様のカラフルな「マンション」を作りました。これはその内部の360度動画です。

 

動画なのですが、静止画のスライドショーのような動画になっています。部屋の内部を説明するので、動きがない方が伝わりやすいと思います。

全体はナレーション音声にて説明を行い、その他の必要な部分については、テキスト表示での説明をしています。

 

動画というと「動きがないと」と思いがちですが、こういった動画でも場所の楽しそうな雰囲気は伝わってきます。


今回は4つの360度動画をピックアップしましたが、どの動画も360度の特性を生かしながら、説明が不足している部分については、テキストや音などで補完しています。また、大体2分前後の動画になっており、長すぎる動画だと視聴者が飽きてしまったり、VRビューアを利用した場合は長時間の視聴には向いていないため、2分前後の動画にまとめていると思います。

 

ほとんどが360度カメラを定点で固定し撮影をしていることも参考になるポイントです。「町並みを歩いている雰囲気で」といった感じでカメラを動かすと「VR酔い」の原因にもなり、視聴者の体調が悪くなれば、動画の良い部分には視聴者は気づくことすらできません。

 

ブンデスリーガの多視点からの映像は、ちょっと難しいかもしれませんが、さまざまな分野の動画でも参考になるようなポイントがいくつかあり、360度動画の制作時には参考にしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、Swingを使ってご覧になってください。

 

 

Posted by Swing運営チーム