Google公式のCardboard


SwingのようなふたつのレンズがついたVRビューアを「Google Cardboard」と呼ばれることが多いです。Google Cardboardを実際に見たことがない方向けにGoogleが製作している公式のGoogle Cardboardを運良く入手することができましたので、実物を手にとった感想を書きたいと思います。

 

日本では販売されていないのですが、海外ではGoogle Storeにて、Googleが製作している公式のGoogle Cardboardを買うことができます。日本のGoogle StoreにもWebページはあるのですが、「現在、提供していません」という文字があり、販売していないことが分かります。ちなみにアメリカのGoogle Storeでは1個15ドル、2個まとめて買うと25ドルという価格です。

 


最近さまざなな場所でGoogle Cardboardという名称のレンズがふたつついたVRビューアが多く販売されていると思います。実はGoogleはこのCardboardの設計図をWeb上に公開しています。この設計図を元にさまざまな方がCardboardを製作し、販売しているのが実情で、日本ではGoogle公式のCardboardを入手することはできません。もし、自作に自信のある方は自作しても面白いかもしれません。

 

SwingもベースとなっているのはGoogle Cardboardですが、現在販売されているモデルではなく「v1」と呼ばれる初期型バージョンが原型になっており、ここから設計をカスタマイズした形状になっています。

こちらがv1と呼ばれる初期型のGoogle Cardboardです。

パッケージは薄型でした。


今回、Google Storeで販売されているCardboardを手にすることができました。

パッケージされた状態です。折りたたむと少し小さめにすることができます。

外のスリーブを外して組み立てるCardboardの形状に。正面はGoogleのロゴのみとなっており、非常にシンプルです。


フラップ部を開けると丸型の開口部になっています。スマートフォンを「タップ」するスポンジ部は中央上に。

フラップ裏には組み立て方法が印刷されています。また、樹脂盛の透明シールが貼られています。


このボタンを下へ押すとスマートフォンの画面を「タップ」することができます。銀色部分は導電性の繊維が貼られています。

ボタンを下へ押すと中央にある導電繊維が巻き付けられたスポンジが動き、スマートフォンを「タップ」します。


感想としては「とにかく良くできている」です。

 

Google Cardboardの設計図通りに製作された他メーカーのCardboardをいくつか入手したことはありますが、細かい部分のクオリティがかなり違いました。

 

写真だと分からないのですが、使用している段ボールには衛生面を考えてコーティングが施されています。何枚もの段ボールを重ねていますが誤差がほとんどありません。フラップ裏に貼られている透明の樹脂盛シールは、厚みのないスマートフォンの脱落リスクを軽減されるために貼られているものだと思います。

 

最後は人の手で組み立てていると思いますが、ある程度トレーニングされた方でないと、このクオリティの組み立てはなかなか難しいのではないかと思います。もはや外装に段ボールを使わなくても良いのではないかと思ってしまいました。(外装がファブリックでリモコンが付いたDaydream Viewという製品が発売されてます。こちらも日本では未発売です。)

 

気になる見え方ですが、開口部が丸くなっていることもあり、視野角自体はあまり広くありません。Cardboardデモなどのアプリを使ってみましたが、Googleが配信しているアプリとの親和性は高いです。没入感を高めるためににあえて視野角を広げずに見てもらう工夫をしているのではないかと推測します。

 

私たちが製作しているSwingもこのGoogle Cardboardと同じく、Googleが推進している「Works With Google Cardboard(WWGC)」認証製品です。VRビューアの安全性、見え方などGoogleの品質基準に準拠している製品になっています。

 

 

Posted by Swing運営チーム