WWGC(Works With Google Cardboard)とは?とWWGC認証製品のメリット


前回はYouTube操作方法についてでした。(前回:Swingなどの2眼ビューアを使ってYouTubeの360度動画を見る方法

今回はYouTubeにも関わりがある、「WWGCってなに?」というところとWWGCのメリットについて書きたいと思います。

 

WWGCは「Works With Google Cardboard」の頭文字をとって、WWGCと言います。

 

ここでまず、「Google Cardboardってなに?」ということになりますが、

Google Cardboardの説明は約2年前まで遡りますので、GIZMODEさんの記事(ダンボール箱がGoogle I/0最大の発表だったかもしれない)で割愛させていただきたいと思います。また、Google Cardboardの公式サイトはこちらになります。

 

そこから約2年。現在、世界各国で販売されているVRビューア類の安全性や使いやすさ、クオリティなど製品によって品質にばらつきがあります。

そこで、米Google社が「安全性」「機能性」「操作性」などの独自に定めた品質基準を満たすVRビューア類に付与することができる認証制度を作りました。この認証制度に合格した製品は「WWGC認証製品」となります。 

 

要は「Googleが考えるVRビューアの基準を満たした製品ですよ」とお墨付きを与えてくれているようなイメージです。

WWGC認証製品になると、このようなバッジを製品に付与することができます。 

現在、日本国内でこのWWGC認証を取得している製品は2製品のみとなります。(よくAmazonなどで「Google Cardboard」という名称で販売されている製品もありますが、「そっくりに作りました」というだけで、Google社の製品ではありません。)

 

弊社のSwingは国内2製品の中のひとつになります。

 

では、WWGC認証製品には「Googleお墨付き」以外にどんなメリットがあるのでしょうか?

 

一番は「閲覧時の安全性、快適性」だと思います。

 

Swingを含めたVRビューアやVRゴーグルと呼ばれ、スマートフォンをディスプレイとした製品は「レンズの質」、「レンズからスマホまでの距離」、「左右のレンズ間の距離」などがバラバラです。なので、アプリによっては「見づらい」ということが多々あります。場合によっては、Side by Sideの映像が結像せず、2分割されたままの映像になってしまうなどということもあったりします。

 

簡単に言うと「アプリ(コンテンツ)とビューアのマッチングができていない」ということになります。これが最終的に「見づらい」が「目が疲れる」や「気持ち悪くなる(酔う)」などの症状を引き起こす一因になります。(「気持ち悪くなる(酔う)」に関してはコンテンツ作りの部分でも引き起こされます。)

 

なので、WWGC認証製品については「アプリ(コンテンツ)とビューアのマッチング」ができるような仕組みがあります。

例えば、こんな画像があります。この画像をSwingのレンズを通してみると、レンズには歪みがありますので、当然歪んでみえます。

私たちが生活する中でみている景色などが歪んでいるということはそうそうありません。この状態で長時間みているとちょっと疲れたり、気持ちが悪くなってしまう場合もあります。(図は少し大げさにしたイメージです。)

 

そこで、WWGC認証ではアプリ(コンテンツ)側で事前にビューアのレンズに合わせて映像を歪ませておき、レンズを通してみた時に水平、垂直などが保たれた状態でみることができる工夫がされています。

具体的にこれをどのような方法で行うかというと、 VRビューアに印刷されているQRコード(Viewer Plofile)をアプリなどで読み込み、そのビューアのセッティングを行うだけです。

 

Swingの場合は動画でセッティングガイドを作りました。こちらを参考にしてください。

Google社が配信しているVR対応アプリについてはすべてこのセッティングができるようになっています。

YouTubeもストリートビューもGoogle Cardboardアプリもセッティングを行ってから楽しんだ方が快適に視聴することが可能です。

また、Google社が配信していないアプリでも「Google VR SDK」と呼ばれるもので制作されたアプリであれば、このセッティングが可能です。

 

写真は「Jaunt VR」というアプリです。このように画面下に設定の「歯車アイコン」があれば、ビューアごとのセッティングが可能です。ご使用されるスマートフォンによっては、セッティングをするためにCardboardアプリをインストールする必要があります。

 

いかがだったでしょうか。

 

WWGC認証製品ではなくとも、この「Viewer Plofile」と呼ばれるQRコードがVRビューア、ゴーグルに印刷されている場合もあります。

アプリやコンテンツが対応している場合はぜひ、ビューアごとのセッティングを行ってからコンテンツを楽しんでください。

 

 

Posted by Swing運営チーム